






【能登半島地震・水害からの復興へ】もとやスーパーと温かい炊き出しの輪
1月の地震、そしてその後の水害という困難な状況下でも、一日も休まず営業を続け、地域住民の皆様にとってかけがえのない支えとなっている伝説のスーパー『もとやスーパー』。
そのもとやスーパーを拠点に、各地で温かい炊き出しを続けられている大圡様が、今回は北海道から来られたお仲間と共に、愛情たっぷりの『元気鍋』を振る舞われていました。北海道産のジャガイモをはじめとする豊かな食材と、滋味深いスープの味わいは、身も心も温まる格別なものでした。
私たちも微力ながら、炊き出しのお手伝いをさせていただきました。
炊き出しの配布を待つ人々の列に、控えめに演奏を始めた私たちの音楽に、地域の長であるおじいちゃん会長さんがいち早く気づき、「わぁー感激、みんな、集まって!」と声をかけてくださいました。
演奏が終わるたびに、「いいねー!心にジーンとくるよ」「今、音楽をきいて、すごく感激してるところなんだよ」と、涙ながらに電話で話してくださる方もいらっしゃいました。絵本と音楽のひとときには、涙ぐみながら聴き入ってくださる方も。
そして、なんと!最後に会長さんが「皆で、輪になって歌を歌おう!」と呼びかけてくださり、皆で『ふるさと』を合唱したのです。その温かい歌声に、私たちは感動の涙が止まりませんでした。
この二日間、能登町、珠洲、輪島を巡りましたが、その爪痕は深く、まだまだ復興には長い時間を要すると感じました。そんな状況の中、温かく私たちを迎えてくださった能登の皆様に、心から感謝申し上げます。
東日本大震災、熊本地震、人吉水害と、被災地に音楽を届けたいという強い想いがある一方で、音楽の無力さと、同時にその尊さを痛感してきました。デリケートな場所に、無神経に踏み込んでしまったのではないかと自問自答する日々もありましたが、今日の皆様の笑顔と歌声は、私たちにとって一生忘れられない宝物となりました。